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ギャグとマジの境界 「Love理論」水野愛也

最初に宣言します。

夢をかなえるゾウ 文庫版

私は「夢をかなえるゾウ」を読んで以来、
水野敬也さんのファンになったから
この本を持っているのであって、
べ、別に恋愛のマニュアル本が欲しいなとか
思ったわけではないんですよ。
たまたま敬愛する水野先生の本の内容がアレだっただけで。

以下はこの本を読んだ私の反応です。
目次を見ると「○○理論」で各項目が統一されているのですが、
この○○の部分にインパクトがあって期待が高まります。
そして最初の理論が「執着の分散理論」。
一度にたくさんの女にアプローチすることで余裕を失わずに済むようになる
という理論でモテる奴の考えることは違うなぁと感心しました。

それから水野師匠の体験談に笑いながらなるほどと思いながら読んでいくんですよ。
そうすると動物のコミュ力を取り入れる「綱吉理論」のところの最後で
「甘噛み」※女性限定
って項目があって、その例として
エレベーターで先にどうぞと差し出された右手を噛む
という写真があって、
そんなわけねえだろ!ってツッコみながらここまでで一番の爆笑しました。

そんなこんなで”仕込み”と”出会い”の項目が終わって”デート”という大事そうなところで
身も蓋もない衝撃的な論が展開されていて「へ???」となってしまいました。
不安になって注意深く読み返してみると、なるほどと頷きながら読んだ
「うわっつら KINDNESS 理論」もなんかネタっぽくね?ってなったりして、
つまりこの”デート”パートは全体が一つのギャグなんじゃないかと思いたいのです(願望)。
これも「甘噛み」と同じで一つの壮大なネタなんじゃね?って思い込みたいんですよ。

この本の正しい使い方は水野さんのギャグを笑い飛ばしながら
サクサクと読んでなるほどと思うことのはずです。
しかしながら、その項目で
知ったからには過去の愛也先輩と同じ失敗はしたくない
vs
自分はこの手段を理論的最善手として自覚的に使うのだろうか
という葛藤に陥り深く悩みこんでしまいました。

実践する機会がすぐには訪れなさそうなのが唯一の救いです(ヤケっぱち)
まとめるとfunnyかつCopernicusそんな一冊です。
興味が湧いた方はぜひ読んでみてください。

LOVE理論


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