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通読するべき良書を紹介します
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あなたは個人競技の団体戦をやったことがあるだろうか?
1対1を奇数回繰り返して勝数の多い方を勝者とする、
そんなルールで闘ったことはあるだろうか?
あるという人、特にそれが大事な時間だと思う人には絶対に合う本である。
ないという人にもオススメしたい。
このような世界の熱さをぜひ知ってもらいたいからだ。
この本は自伝的小説で北大柔道部での日々を記録している。
七帝柔道とは古くから続く独自のルールで行う柔道のことを言う。
ルールの特徴から七帝柔道では寝技の応酬で闘うことになる。
一方で寝技は練習量がモノを言う世界だ。
例えば誰でも1年生は4年生に絶対勝てっこないのだ。
負けるのは弱いから、弱いのは努力が足りないから。
七帝柔道とはそういう厳しい世界である。
この本は分厚いけれど入学から2年目の途中までしか進まない。
練習でボロボロにされてばかりで一冊が終わってしまう。
それなのにこんな長編になっているのは
日記のように全ての出来事を書き止めようとしているからだと思った。
文章表現としてはむしろ拙い作文のようなエピソードの羅列から
思い出に対する愛しさが伝わってきた。
団体戦で背負うものの重さ、
これがあるからこそ先輩は格好良く見えるし、後輩はかわいいと思う。
自分は大学生の頃に将棋部で団体戦優勝を目指していたので
読んでいてとても懐かしい気持ちになりました。